最近よく耳にする「ZEH(ゼッチ)」とは「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略で、住宅の断熱性などを向上させることで使うエネルギーを減らし、太陽光発電などでつくるエネルギーを増やすことを目指している住宅のことをいいます。現在、経済産業省・国土交通省・環境省が普及を推進しています。
ZEH住宅のメリット
- 快適性の向上
ZEH住宅は断熱性能が優れているので外気による影響を受けにくく、居室間の温度差が小さくなります。そのため、身体への負担を減らすこができ、急激な温度変化によっておこるヒートショックなど病気の予防にもつながります。年間を通して快適に過ごすことができるでしょう。
- 光熱費の削減
前述のように断熱性能が高いため外気による影響を受けにくく、冷暖房をほとんど使わなくても快適な室温を保つことができます。また、太陽光発電システムを設置してエネルギーをつくることで、光熱費を抑えることが可能となります。
- 停電時も安心
太陽光発電システムや蓄電システムを活用することで、災害などで電気が止まっても蓄えたエネルギー使うことができるので、とても心強く安心ですね。
- 補助金の交付
ZEH住宅は国が勧めていることもあり、条件を見たしていれば補助金の交付を受けることができます。ZEH住宅の性能によって、申請できるものが異なり補助額も変わります。性能が高いほど多くの補助を受けられるので、事前に建築を依頼する会社に確認しておきましょう。
ZEH住宅のデメリット
- コストがかかる
最大のデメリットといえるのが、導入コストがかかることです。ZEH住宅にするためには、断熱性能や省エネ性能を高める必要があり、建築コストが高くなります。また太陽光発電システムなども欠かせないため、どうしても初期費用は多くかかってしまいます。光熱費の削減や補助金もありますが、ある程度念頭に置いて検討した方が良いでしょう。
- 太陽光発電システムの問題
太陽光発電は太陽が出ていないと発電できないため、天候の影響を大きく受けます。そのため、発電量は安定しないことも多くあります。また、太陽光パネルの法定耐用年数は17年とされており、長く使うためには定期的なメンテナンスが不可欠です。維持するためのコストも考慮しましょう。
ZEH住宅は、人にも環境にも優しい住宅といえます。メリットやデメリットを理解し、ライフスタイルと合わせて、ぜひ導入を検討してみてください。