コラム

第75回住宅金融支援機構債券=利率1.26%|今週の「まるわかり」住宅ニュース

住宅金融支援機構、第75回住宅金融支援機構債券の条件決定=利率1.26%
どういう意味なのか、簡単にご説明しましょう。
住宅ローンは銀行が単独で行っている場合と、住宅金融支援機構を背景に行っている場合があります。
フラット35という35年間固定金利の商品がそれに該当します。
フラット35の場合金利が長期的に固定される為、銀行にとってはリスクがあります。銀行としてはやりたくない。でもニーズが高い。そこで長期金利固定型の住宅ローンを実現するために支援するのが、住宅金融支援機構というわけです。
まず、銀行が顧客に対し住宅ローンを実行します。その後、銀行は債権を住宅金融支援機構に売却します。住宅金融支援機構はその債権を投資家に債券として販売しています。35年後に元本と利息分を返してくれます。年利の条件はを発行の都度決めて発行しています。
各債券は1億円。第75回は1183億円分発行されます。その年利が1.26%に決まったという事です。
い、一億円⁉私たち一般庶民には手がでない金額ですね。
さて、この1.26%という利率。はたして良いのか悪いのか。一ヶ月前の前回74回は1.32%でした。利率が少し悪くなっています。
ちなみに、フラット35の利息は、2013年7月時点で1.89%です。一ヶ月前の6月は2.03%でした。少し下がっていますね。6月は一年ぶりの高水準だったようです。
これらの事から、住宅金融支援機構債券の利率と、フラット35の金利がある程度、連動している事が分かります。
景気が上向きになってきたものの、かといって一気に金利が上がると、住宅の購買意欲が冷え込んでしまいますよね。世の中の動きと合わせながら金利は常に変動しています。もし、住宅金融支援機構債券の利率が上がった!というニュースを見たら、是非フラット35の金利の動向も追いかけてみてください。(文:土居靖典)