コラム

本講座② 金利上昇で消える家族の夢【お金編】


みなさんこんにちは。
本講座②は、「金利上昇で消える家族の夢」です。
またまた驚愕の事実をお話しすることになりますが、顎を外さないようにお聞きください(爆)。

◆本講座①への反論

いきなりですが、本講座①に異議あり!
本講座①では、金利が約3%上昇することで、毎月の返済額が約6万円アップ。
パパのお小遣いが無くなってしまうとご説明しました。
本講座②では、この理論に待った!をかけます。(自説なのに・・・)
実は、そんな事にはならないのです。

◆返済比率ってなぁに?

その理由をご説明します。
本講座①の比較条件は・・・
ア) 今、金利1.41%の時にローンを組むか
イ) 将来金利4.5%になってローンを組むか
の比較でした。
結果的に、4.5%になった時には、毎月の返済額が6万円もアップする、とお話ししました。
でも、現実社会ではそうはならないのです。
そこには、銀行さんが発明した、「返済比率」という考え方があるのです。
返済比率は・・・
収入に対する、返済額の割合
を示します。

◆返済比率を計算しよう

例えば、本講座①の例で考えてみましょう。
パパの年収が450万円だとします。
月あたりの収入に置き換えると、37.5万円です。
金利1.41%の場合の、毎月の返済額が10.6万円なので、返済比率は、
10.6÷37.5=28%ということになります。(この計算式が分からない人は、計算ドリルご購入をお勧めします!)
仮に金利が4.5%にアップした場合の、毎月の返済額は16.5万円です。返済比率は、
16.5÷37.5=44%ということになります。
多くの銀行では、この返済比率を、
「35%以下に抑えて下さい。」と言っています。

◆返済比率の本質はなにか?

銀行が言う、「35%以下に抑えて下さい。」とは何を意味するのか?
ズバリ、「その返済額はあなたにとって重荷ですよ。35%以下になるようにして下さい」と言っているわけです。
つまり、本講座①への反論はこうです!
金利が上昇した局面で借り入れを起こすと、毎月の返済額が増えてしまうのではなく、
そもそも、借入金額自体を減らさなければならない!(返済比率を35%以下に抑えるため)
ガ~ン。
じゃ、金利のアップによって借入可能額がいくら減ってしまうの?

金利 借入可能額
1.41% 4,200万円
2.0% 3,800万円
2.5% 3,500万円
3.0% 3,300万円
3.5% 3,000万円

35年固定 元利均等 返済比率33% 年収450万円

◆金利上昇で消える家族の夢

表では驚愕の事実がお分かり頂けたと思います。
金利が上がれば上がるほど、組めるローン総額が大幅にダウンしてしまう!
金利の上昇は、お家のグレードダウンを意味します。
・駅の近くに住みたかったのに
・広々とした5LDKに住みたかったのに
・床暖房やIHヒーターを使いたかったのに
住宅購入をお考えの皆さま!
住宅ローンの金利がアップし始める前に、滑り込みセーフでローンを組んでおきましょう!
家族のハッピーな住生活のためです!
ご静聴ありがとうございました。