コラム

本講座③ 「結婚してしばらく賃貸」は正解か?【お金編】


みなさんこんにちは。
本講座③は、「結婚してしばらく賃貸は正解か?」です。
これまた驚愕の事実をお話しすることになりますが、落ち着いてお聞きください。
本講座①②では、「金利がアップしたら?」の観点から、低金利時代の今、ローンを組んだ方がいいですよ。
という事をご説明しました。
本講座③では、「金利がアップしなかったらどうなるのよ?」という観点からご説明を進めます。

◆結婚おめでとうございます。

イースマイルのコールセンターで働く、青山君という人がいます。
結婚2年目。現在は郊外のハイツに奥さんと二人で暮らしています。
近々お子さんが生まれる予定で、もう少し賃貸で頭金をためてから家を買おうと思っているとのこと。
あなたの会社でも聞きそうな会話ですね(^^)。

◆賃貸マンションのカラクリ

ちょっと斜めに物事を考えてみましょう。
あなたが賃貸マンションの1室を所有しているとします。
年間の維持費が
・固定資産税 10万円
・管理費   20万円
・修繕積立金 20万円
・減価償却費 50万円(減価償却費が分からない方は、ウィキってください!)
年間合計が 100万円。月間維持費に置き換えると、100÷12=8.3万円だとします。
要するに、この部屋を維持するのに毎月8.3万円かかるというわけです。
このマンションをいくらで貸しますか?8.3万円?
これだと慈善事業ですね。もうけを考えると10万円かも知れないし、12万円かも知れません。
要するに、あなたは大家さんとしての「儲け」を乗せなければいけないとうことです。

◆資産活用の名のもとに・・・

田んぼにハイツが建つ。空地にマンションが建つ。資産活用の名のもとに。
建設会社は、土地の所有者に、「ハイツやマンションを建てませんか?」と営業を持ちかけるわけです。
その提案を承諾した土地所有者が、今度はマンションオーナーになる。
そして、自分の収支を考えて、賃料を設定するわけです。
要するに、青山君が払っている家賃には、
・マンションオーナーの収益
・建設会社の収益
が乗っかっているわけです。

◆投資の反対の側面を見よ!

お分かりのとおり、マンションやハイツのオーナーは、「投資家」なわけです。
逆に青山君の支払う家賃は、オーナーの懐を肥やすことにはなりますが、
青山君本人にとっては、消えるお金であり、資産には全くならないわけですね。

◆頭金200万をためるのは得か?

この講座のラストです。
頭金200万円を貯金することがローン総額にどう影響するかを検証します。
まず最初に、3500万円を頭金なしでローンを組んだ場合の総返済額。(元利均等1.41%固定 35年返済)
元金3500万円+利息937万円=4437万円
次に頭金200万円を5年かけて貯蓄した場合の総支払額(借入総額が3300万円になります)
元金3300万円+利息857万円+頭金200万円+家賃(5年分×7万円)420万円=4777万円
あれれ?
頭金を200万円貯めても、その間に支払う家賃があるので、実際には340万円も損してしまうのですね!
5年間、せっせと貯金をしていても、毎日1889円のお金をドブに捨てているわけです。
(実際には、大家さんの懐に消えていくわけです)
住宅購入をお考えの皆さま!
「頭金を貯める」なんていう、根拠のない計画を立てる前に、住宅ローンとの比較をしましょう!
よくよく考えないと、マジメな人が馬鹿を見てしまいます。