住宅をつくるうえで、最も楽しい面でもあり迷う面でもあるのが内装決めではないでしょうか。決めることも多く、壁紙や建具など種類も豊富なので、こだわると時間がかかり過ぎてしまうこともあります。
内装を決めるときのポイントを具体的にみていきましょう。
トータルバランスを考える
「内装」といっても、床・壁・建具などさまざまです。ひとつひとつ好きなものを選んでいった結果、全体的にまとまりのないものになってしまうこともよくあります。まずは理想のイメージを明確にしましょう。「モダンテイスト」、「ナチュラルテイスト」、「西海岸テイスト」など、インターネットや雑誌などを参考にしながら好みの雰囲気を決めていくと、各パーツも選びやすくなり、全体の統一感も生まれます。建築会社との打ち合わせにおいても、写真などを用いてイメージを共有しておくことはとても有効です。
面積の広いところから決める
床
室内の中で大きな面積を占める床は、空間の印象を大きく左右します。濃い色のフローリングの部屋と白っぽい色のフローリングの部屋では、イメージが全然違いますよね。理想のテイストに合わせた床材や色を選び、それから壁や建具を決めていくと良いでしょう。床に近い色で合わせると統一感もあり調和が生まれやすく、床よりも濃い色にするとシックな印象に、床よりも淡い色を合わせると空間の広がりが感じられます。
壁
壁も空間の大部分を占める重要な要素です。壁紙も「クロス」、「塗り壁」、「タイル」、「木材」など、さまざまな種類がありそれぞれに特性があります。一般的に最も多く使われている「クロス」には、ビニールタイプや布タイプ、紙タイプがあり、デザイン性に優れ、メンテナンスも容易にできることが魅力です。石目調や木目調もあり、本物の木材などを取り入れるよりも安価に雰囲気を演出できるでしょう。空間を広く感じられるように白っぽい色を使うことが多いですが、一部のクロスの色を変えてアクセントにすると、メリハリがあってスタイリッシュな印象になります。
内装デザインは、部屋の雰囲気を決める大切なポイントです。自分の好きなテイストでつくられた空間は、明るく幸せな気分にしてくれます。その後の生活を豊かにしてくれる内装を、楽しみながら決めてみてください。