コラム

ネット銀行の住宅ローンが熱い!?|今週のまるわかり住宅ニュース

キーボードとクリックネット銀行である住信SBI銀行。三井住友信託銀行とSBIホールディングスが共同で出資しているインターネットネット専用の銀行です。
住信SBIネット銀行の住宅ローン実行額が地方銀行の中堅クラス並みの水準になってきています。
住信SBIネット銀行は20日、住宅ローン取扱額が累計1兆5000億円を突破したと発表した。2012年3月に1兆円を突破して以来、約1年5カ月で1.5倍に急増した。住宅ローン金利を引き下げ、顧客訴求力を高めてきたことなどが奏功した。
 同行の住宅ローンの実行額は、12年度で約3433億円と地銀中堅行並みの水準。10年固定型(最優遇金利)を1.35%に引き下げるなど金利面での競争力向上に努めたことに加え、「インターネットで手続きを完結でき、1円からの繰り上げ返済も可能という利便性が好評を得ている」(企画部)という。 (参照元:時事ドットコム)

今や銀行もネット銀行の参入により、大きく勢力図を変えています。メガバンクと地銀という関係に今はネット銀行という新たな勢力が参入しているからです。
そのネット銀行の動きに注目です。景気が上向いて来たと、メガバンクや地銀が金利を上げると、そこに合わせて金利を下げ、新たな顧客獲得を狙います。
今まで金利を上げるとなると、銀行は足並みを揃えて、皆で金利を上げていましたが、ネット銀行にとっては何処吹く風。ここぞとばかりに顧客獲得の手を打ってきます。
しかし、それでもメガバンクや地銀に利がありました。それは「信用」です。新規参入のネットバンクは歴史も浅く、まだまだ信用がありません。しっかりした銀行といえど、実績のない銀行はバブルのようにいつ破綻するやも知れません。
そんなこんなで、大きな買い物=住宅ローンはやはりメガバンクや地銀の十八番と思われていました。
ところがどうでしょう。信用の低いはずのネット銀行が、知らぬ間に地方銀行と肩を並べ、メガバンクのすぐ後ろに迫っています。
住宅ローンを組むにあたり、ネット銀行は抵抗があるとお考えの方も、いらっしゃると思いますが、いよいよネット銀行で住宅ローンを組むのが普通の時代になってきたように思います。
金利動向についても、人件費を考えるとネット銀行の方が有利なのかなと、個人的には感じますね。(文:土居靖典)