この所上がり続けていたフラット35の固定型の金利が、4ヶ月ぶりに低下しました。来年4月の消費税アップに、景気も銀行の金利もアップと、アップアップなこのところですが、いつまでも同じ状況が続くわけではありません。金利もアップダウンを繰り返しながら動き続けます。
住宅金融支援機構は2日、330の金融機関と連携した長期固定金利の住宅ローン「フラット35」(買い取り型)の8月の適用金利を発表した。返済期間が21年以上35年以下は1.99~2.94%(前月2.05~3.00%)、15年以上20年以下が1.68~2.63%(同1.74~2.69%)で、いずれも4カ月ぶりに低下した。(2013/08/02-17:16)
さて、フラット35ですが、長期固定型の金利で安心、人生設計もし易いのでオススメではありますが、変動金利と比較すると、金利が高いのは否めません。
かといって、今のところ金利が安い変動金利だと景気の影響を受けて、金利が高騰すると返済が大変に。
ところが、良く見て下さい。景気の影響を受け易いはずの変動金利よりも、固定金利のほうが、金利の上下が激しいと思いませんか?
そうなんです。実は「契約時」の金利という点においては、長期固定金利の方が影響を受け易いのです。
これから景気が良くなりそうだという時には、固定金利の契約時の金利の方がまず上がり始めます。その後を追って変動金利も上がり始めます。
契約後の金利については、固定金利はもちろん固定されますが、何パーセントで固定にしますか?という点においては、景気動向に敏感な変化をしているのです。
固定金利なのに変動が激しいなんて、アタマがごちゃごちゃになりそうですが、需要が高まる来月、再来月の金利が上がるのか、経済効果を考慮して下げるのか。また銀行によってもその動向については、大手銀行とネットバンクが相反する動きを見せているので、それぞれがどのような金利決定をするのか、見ものですね。