まだまだ冬本番!寒さのあまり、朝起きて布団から出るのが億劫になりますね。皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
前回から引き続き「どんなところに住みたいですか?」についてお話させていただきます。
前回は治安や地震の影響についてお伝えしましたが、今回は隣人や土地の価格についてお伝えします!
3.隣人はどんな人?
やっと手に入れた夢のマイホーム。ところがお隣さんが毎日ドンチャン騒ぎ。うるさくてたまらない!
なんて事があるとたまりません。もっと確認してから家を買えば良かった!と思っても、後の祭りです。
そうは言っても、どうやって確認すれば良いのか。
物件に24時間張り付いている訳にもいきません。さてどうすればよいのでしょうか?
<ご近所さんにご挨拶>
物件を見に行った時に、運良くご近所の方がおられれば、挨拶をしてみましょう。
笑顔で挨拶を返してくれるなど、きっとご近所さんの人柄を知る事ができるはずです。
すこしお話ができるようであれば「いい天気ですね~?」など話かけてみて、なにか
情報を得られればラッキーです。
<違法駐車や落書きがないか>
「割れ窓理論」というものをご存知でしょうか?割れた窓をそのままにしておくと、そのエリアは
管理が行き届いていない、多少のことは許されるだろうという心理がおこり、軽犯罪が起こりはじめます。
その後、軽犯罪が多発するようになり、エスカレートして重大犯罪が起こってしまうという理論です。
近隣に違法駐車やスプレー落書きがあっても単体で見れば大きな犯罪ではありませんが、これらが多く見られる地域では
軽犯罪が起こりやすいのかもしれません。その他には「自転車が乱雑に放置されている」
「ポストに多くのチラシが詰め込まれ、周囲にも散乱している」というような状態も気になります。
必ずしも治安が悪いとは言いきれませんが、私は物騒な気がして、少し身構えてしまいます。
そこに住むと仮定して近隣のお宅やお隣さんを拝見し、いわゆる「窓が割れていないか?」を見てみましょう。
4.土地の価格。安いの?高いの?
住みたい場所の条件をどんどん挙げると、だいたい土地の高いエリアを指している、という場合がありませんか?
駅の近くで、治安がよくて、うんぬんかんぬん…。その結果「やっぱり高い!手が出ない!」「やーめた!」となる。
私も、このくだりを何度繰り返したことでしょう。
最終的にたどり着いた考えが「私達にとって価値があるか?ないか?」という判断基準です。
<職場への通勤時間や方法>
通勤は毎日の事です。首都圏では通勤に2時間かかるというのは、当り前かもしれませんが、私は長くても1時間くらいが良いのでは
ないかと考えました。いくら良い場所でも、通勤に1時間以上かかる場所は候補から外しました。
私にとって価値ある場所。それは電車であれ、何であれ1時間以内に通勤できる場所という事です。
<家族の交通手段>
もし奥さんが車を運転できないとしたら。車での移動が必要不可欠になる場所は少し考える必要があります。
毎日の買い物や、急に体調を崩したときの病院、子供の送り迎えなど実際の生活が始まってから、
「なんて不便な場所なんでしょう!」とならないように。
家族みんなの交通手段について考えてみましょう。
事前に意見を出し合って、「自転車でいいよ!」「この距離なら大丈夫!」
と納得できれば問題ないと思います。
<理想の場所の優先順位>
よく使う手ですが、理想に優先順位をつけるのは、頭の中を整理するのに有効な手段です。静かな場所がいいのか、便利な場所がいいのか。
ほとんどの方が、「静かで便利な場所!」と答えられると思いますが(笑)、強いて言えばどちらでしょうか?
「多少、駅まで遠いのは我慢するから、静かな場所でゆったりとマイホームを満喫したい」のか
「多少、ガヤガヤするのは我慢するから、歩いていろんな店に行ったり、アクティブな毎日を送りたい」のか。
コツとしては「駅まで2時間以上かかるのは御免だ」や「寝られないくらいガヤガヤは御免だ」など極端に考えない事だと思います。
そこに「私達の価値のバランス」があると思います。そのバランスを大切にしつつ、あえて順位をつけてみましょう。
私にとっての価値がなければ、金額を見ても「高い・安い」と判断できません。いわば「相場」や「世間」の
判断になってしまいます。「将来土地の価格が下落するのでは?」「あっちは値上がりするのでは?」といった
考え方も頭をよぎりますが、私は「私達にとって価値があるか?ないか?」を基準に考えました。
もし土地の購入で迷ったら、是非今回お送りした話を思い出してみてください。ご参考になれば幸いです。(文:土居 靖典)