コラム

年末調整の住宅ローン控除について①|今週のまるわかり住宅ニュース

住宅ローン控除申告書
いよいよ年の瀬も近づき、会社では年末調整の時期がやってきましたね。
年末調整の住宅ローンの控除について私もよく理解していない所がありましたので、これを機に今回の「マル住(まるわかり住宅ニュース)」では、みなさんと一緒に住宅ローン控除について勉強したいと思います。
■そもそも住宅ローン控除って何?
簡単に言うと、住宅を買った人は税金を少なくしますよ。という制度です。
どれぐらい安くなるのかと言うと、借入金の残高や居住年数によって異なりますが20万円を限度として減税されます。
※2014年4月から限度額が40万円になります。くわしくはこちら>>「消費税増税で住宅ローン控除枠が拡大!」
「減税って言ったって、何税が減税されるんだよ!?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
所得税から減税されます。
なので、年末調整で一緒に・・・となるわけですね。
「私は所得税が少ないから、他の人より減税額が少なくて損だわ!」という方もご心配なく。
翌年度分の「住民税」から97,500円を限度に、超過分を控除されます。
いわば、住宅を買いやすくするための制度ですね。
■年末調整の時にどうすればいいの?
会社から「年末調整するから必要資料提出してね~」と言われたら何を出せばよいのでしょうか?
扶養控除申告書と、生命保険の控除証明、住宅ローンは・・・え、え~っと・・・
先に1つ気をつけなければならないのが、「はじめての住宅ローン控除の適用を受ける場合は【確定申告】しなければならない」という事です。
「よ~し!今年に家を買ったぞ!年末調整で控除だ!」とはならないのでご注意ください。
最初は「確定申告」が必要です。
それでは住宅購入から2年目以降のお話をさせていただきます。
2年目以降からは、年末調整で住宅ローン控除を受ける事ができるようになります。
その際、「給与所得者の(特定増改築等)住宅借入金等特別控除申告書」という用紙を一緒に提出します。
「え?何ですか?それ・・・」
この長い名称の用紙。一体どこで手に入れるのでしょうか。
先ほどお話に出てきた、「はじめての住宅ローン控除の適用を受けるには確定申告しなければならない」のお話と深い関わりがあるのですが、この確定申告を行うことで、税務署から用紙の束が送られてきます。
用紙の束。そうです。適用が可能な年数分の用紙が一気に送られてくるのです。
生命保険の控除証明のように、年末調整の時期になったらペロっと1枚送られてくるというわけではありません。
少し長くなってきましたので、今回はこのあたりでお開きにしたいと思います。
次回は用紙の記入について、お送りさせて頂きます!(文:土居靖典)