コラム

手取り18万円でも住宅ローンも貯金も!|今週のまるわかり住宅ニュース

マイホーム
家を買うにはまだまだ貯金が足りない。マイホームなんてこの年収で買えるわけが無い。そうお考えの方にちょっと驚きのニュースを見つけました。なんと手取り18万円で住宅ローンの支払いをし、子供2人を幼稚園に通わせ、さらに貯金もできているという内容。
千葉県に住むAさん(23歳)の夫は、月の手取りが18万円。昨年中古で購入したマイホームのローン返済に月2万5000円強。子供2人の幼稚園の月謝や光熱水費、食費など支出は月19万円を超えますが、児童手当が2万円あり毎月貯金ができています。子供が病気やケガをして病院にかかった際の医療費は「子ども医療費助成制度」で無料(助成額や対象となる子供の年齢は自治体ごとに異なる)。(参照元:マイナビニュース)
この記事を拝見し、2点気になる所がありました。
1.マイホームのローン返済が月25,000円強
いわば、家賃が25,000円という事ですよね。賃貸物件で月25,000円というと、1人暮らしならまだしもファミリーで住むにはなかなか無いのと思います。金利を2%でボーナス払い無しの35年ローンとして、毎月25,000円の返済額ですと、750万円程の借入が可能です。いわば750万円以内の物件の住宅ローンを組めれば毎月25,000円で住む所を確保する事が可能という事です。中古マンションや一戸建でも場所によっては750万円以内の物件が存在します。通勤や通学、交友関係を重視するならば中古マンション。一戸建にこだわるのであれば、地方で戸建物件を探すというのが良いのではないでしょうか。23歳で住宅ローンを組み、住居に掛けるお金を25,000円に抑えている点にポイントがあります。
2.幼稚園に2人
記事の中では幼稚園とありますが、手取り18万円であればおそらく保育園の方が月々の支払い額は安いのではないでしょうか?と言う事はさらに、生活費にゆとりが生まれるように思えます。幼稚園も地域や公立・私立によって月謝が異なりますが35,000円として2人で70,000円。保育園なら、地域にもよりますが保育料は約25,000円程度として2人で50,000円。ここで2万円の差が生まれるので、さらに貯金額を増やすなり、生活の内容を向上する事が可能です。
このようなケースの場合、お金が無いので家を買えないではなく、お金が無いから家を買うといった事が言えるのではないでしょうか。
購入者の年齢が若い場合など、中古マンションを購入して出世するまではそこで生活し、出世して年収が多くなってきたら繰上げ返済。その後は1ステップ上の住宅を購入し、中古マンションを賃貸にして家賃収入を住宅ローンの返済に充てるという流れも可能です。
夢のマイホーム。いつかはマイホームと人生のゴールのように捉えられがちなマイホームですが、現在では通過点としてマイホームを持つ考え方も一つではないかと思います。(文:土居靖典)