コラム

スマートハウスに大手メーカーが参入|今週のまるわかり住宅ニュース


最近、やっと涼しくなって来ましたね。今年の夏は各所で猛暑日の記録を更新し、ここは日本なの?と思わざるを得ない程の気温でした。まさにクーラー無しには生活できない毎日。その暑さに堪らず、ガンガンに冷房を効かせた方も多くいらっしゃったのではないでしょうか。
さて、冷房といえば震災以降、省エネについて考える機会が増えたように思います。特に電気に関しては、節電が今や共通の課題となっています。
そこでこの様なニュースを見つけました。
三菱電機は26日、次世代省エネ住宅「スマートハウス」の主要機器であるHEMS(家庭用エネルギー管理システム)事業に参入すると発表した。HEMSは家電製品の消費電力をグラフで「見える化」したり、省エネ機能を使って節電を促したりする制御機器で、市場拡大が見込まれる。2015年度に300億円の事業売上高を目指す。(参照元:住宅サーチ)
大手メーカーの三菱電機が「HEMS」事業に参入すると発表されました。
さて、「HEMS」とは何でしょうか?
HEMSは「ホームエネルギーマネジメントシステム 」の頭文字を取ったものです。
自宅の電気機器をネットワークでつなぎ、電気を効率的に「使う」「ためる」「発電する」為に、見える化で利用状況を一元化するシステムです。
モニターを見るとリアルタイムに使用量や発電量をグラフで見る事ができます。また、先月の実績との比較もできる為、「あともうちょっとで記録更新!」などと楽しく節約が可能です。タブレットやスマホ、TVなどでもグラフを閲覧できるので、気になったその時に確認する事が可能です。
また、中には冷房が効いてくると設定温度を自動的に1℃あげたり、省エネの為に機器の調整を行う機種もあります。
私の家もHEMSではありませんが、自宅に使用電力と発電量を確認できるモニターがあります。
見ながらドライヤーをつけるとぐんぐん使用電力が上がりますし、クーラーを消すとガクンと下がります。
こうして、どの電化製品がどれくらいの消費電力なのか?を思わず確かめたくなります。
このようなモニターが無ければ消費電力について、なかなか知る由が無いのが現状ですが、判ってくると「ドライヤーはなるべく時間を短く」や「冷房の温度を上げておこう」という風に節約行動に繋がってゆくものです。
HEMSの「見える化」にはこのような心理的な作用が大きく働いて、省エネに繋がっている部分もおおいにあると思います。
これからの住宅には、どんどん導入されてゆくのではないでしょうか。(文:土居靖典)